※TOTOのTKJ31UF3Rでの解説です。
蛇口の典型的な故障です。
ハンドルを閉めてもポタポタと止まらない症状となります。
この場合はカートリッジ(バルブ)の交換となります。
カートリッジの交換方法を書いていきます。
修理手順1:止水栓、または元栓を閉めて水が出ないようにする
カートリッジ(バルブ)の修理は蛇口の心臓部を交換する修理となるため、
水が出ない状態にして修理をする必要があります。
こちらのページを参考にして、止水栓または元栓を閉めてください。
修理手順2:レバーハンドルのキャップを取り外す
※最初に部品を落としても無くさないように、排水口にフタをします。
レバーハンドルの正面にキャップを、爪楊枝などで引っかけて外します。
↓これがキャップです。挿入してあるだけなので、引っかけて引っ張るだけで簡単に外れます。
修理手順3:レバーハンドルを固定しているねじを緩める
キャップを外したレバーハンドルを上げて中を見ると、
中にねじがあるのが見えます。
このねじはプラスドライバー式と六角レンチ式の2種類あります(蛇口の年代により違う)。
中身のねじを見て、どちらかを確認しましょう。今回は六角レンチです。
六角レンチの場合、サイズは「対辺3mm」となります(この蛇口の場合)。
100円ショップにも売っています。
このねじを回して緩めます。完全にねじを緩める必要はなく、
2回転くらい回すとレバーが抜けます(レバーを上に引っこ抜きます)。
↓このように、ねじを緩めていきます。
反時計回りに回すと緩みます。
少し緩めたところで、レバーを引き抜きます。
修理手順4:カートリッジ押さえを外す
次に、カートリッジ押さえと呼ばれる部品を外します。
これがちょっと大変で、初心者が苦労するところです(とてもかたく力がいる)。
下図のように二つの工具(モンキーレンチと専用工具)を使用します。
下の長い棒のような工具は、TOTOの蛇口修理専用工具です。
これがないとカートリッジ押さえを外すことができないタイプがあります。
※最近は使わなくても外せるタイプになりました。
必要かどうかは分解図や施工説明書を確認ください。
蛇口本体を固定して、供回りしないようにする工具です。
この工具の全体図はこちらになります。
「TZ36」という工具で、台所の台付1穴タイプのシングルレバー混合栓によく使います。
値段などはこちらを TZ36(楽天市場)
簡単に使い方を説明すると、この専用工具を蛇口裏側にある穴に差し込んで使います。
本体に傷が付いても良いのであれば、パイプレンチで代用する方法もあります。
とにかく、本体が供回りしないようにすればOK。
修理手順5:カートリッジを外す
こうして頑張ってカートリッジ押さえを外すと、カートリッジ本体が見えます。
カートリッジの上の部品を外します。
そうすると、カートリッジが丸裸状態になります。
手で取りましょう。
ここは簡単です。
修理手順6:新しいカートリッジ(バルブ)部を取り付ける
本体にカートリッジを取り付けます。
位置を合わせて置くだけです。
位置は本体の穴とカートリッジのでっぱりを合わせます。
次に、カートリッジ押さえを取り付けます。
時計回りに回すと締まっていきます。最初は手で回します。
カートリッジが回らないよう注意してください。
最後に工具を使って締め付けます。
最後にカートリッジの上に付ける部品を取り付けます。
方向性があるので注意してください。図の向きです。
修理手順13:ハンドルを取り付ける
ハンドルをねじで固定します。
六角レンチの場合、最初は長い側で回して、
かたくなったら短い側で締めていきます。
ハンドルを取り付けたら、キャップをして完成です。
修理手順14:止水栓・元栓を開けて水を出す
止水栓、または元栓を開けて水を出します。
水を流した状態、止めた状態それぞれで水漏れの有無を確認しましょう。
じわっと漏れる時があるので、1分以上は確認してください。
ずっと漏れ続けるのであれば、本体側の故障の可能性があります。
バルブを置く面を確認してみてください。
キズがあればそれが原因です。
<バルブ一例>
こちらのページも見てみてください。