洗面所のハンドシャワー型シングルレバー混合水栓の、
シャワーヘッドから水漏れする場合の修理方法を解説します。
シャワーヘッドから水漏れする原因は大きく3つあります。
一番多いのはシャワーホース先端についているパッキンの劣化です。
あとはシャワーヘッドの割れや、ねじの緩みがあります。
それぞれ原因の掴み方と修理方法を解説します。
多量に水漏れしている場合
シャワーヘッドの割れか、ねじの緩みが考えられます。
パッキンの劣化で多量に水漏れすることはほぼないため、
割れやねじの緩みが原因であることが多いです。
割れであればシャワーヘッドをよく見て割れを探してみてください。
割れの場合の修理方法はシャワーヘッドの交換となります。
シャワーヘッドの交換方法
下図はTOTOのTL385CFの取り外し方法です。
「1」ではシャワーヘッドとシャワーホースを固定している部品を、
精密ドライバーのマイナスで取り外している写真です。
写真では1本でやっていますが、
左右2本でやると取りやすいので、2本でやってみてください。
「2」はその部品を抜いた写真です。
ただ差し込んでいるだけなので、引っ張ると抜けます。
「3」は部品を抜いた後、シャワーヘッドを引き抜いた写真です。
これからは新しいシャワーヘッドを取り付けて、元通りにして完了です。
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次はTOTOのTL384型などの取り外し方法を解説します。
(実物がないので説明書の図で説明します。)
図はCOM-ETから引用。
新しい蛇口は最初に説明した部品を抜き取る方法が多いですが、
昔は上の図にあるようなねじ込み式一般的でした。
シャワーヘッドを引き出すと、シャワーホースの銀色の部品と
シャワーヘッドが引っ付いているのがわかると思います。
その銀色の部品を反時計回りに回転させることで、
シャワーヘッドが外れます。
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シャワーヘッドの交換であれば、
修理依頼をするよりも自分でシャワーヘッドを購入して、
自分で交換する方が安く済みます。
<交換用シャワーヘッド一例>
吐水口のねじ緩みの場合
おそらくTOTO製のシャワーヘッド限定にはなりますが、
時々この故障が見られるので解説します。
先ほどのTOTOのTL385CF型など、
ここ最近に発売された蛇口については構造はほぼ共通です。
「1」は吐水口網を蛇口に同梱してある工具で外している図です。
もしこの工具が無い場合は、精密ドライバーなどで引っ掛けて回します。
「2」は吐水口網が外れた図です。
無くさないようにしてください。
「3」は吐水口を固定しているねじが見えた図です。
このねじが緩むとシャワーヘッドから水漏れします。
「4」は固定しているねじを締め付けしている図です。
普通のプラスドライバーで締め付けできます。
「参考」は、どんなねじなのかを見せているだけです。
なお、このねじを外すと吐水口ごと外れますので、
吐水口の掃除ができるようになります。
少量の水漏れの場合(パッキンの劣化)
最後になりました、この原因が一番多いです。
水漏れする箇所としてはシャワーヘッドの根元で、
シャワーホースを差し込んでいるところです。
修理方法として、最初の方に説明したようにシャワーヘッドを外します。
そうすると、シャワーホースにパッキンが見えますので、
そのパッキンを交換します。
「1」はシャワーホースに付いているパッキンを取り外している図です。
傷を付けると水漏れの原因になり、
最悪はシャワーホースの交換が必要になりますので、手で掴んで外します。
「2」はパッキンを外した図です。
シャワーホースのパッキンが付いていた箇所に
ゴミや汚れがあればふき取りましょう。
「3」は新しいパッキンを取り付けた図です。
シャワーホース部のパッキンは向きがありますので、注意です。
広がっている方をシャワーヘッド側に向けて取り付けましょう。
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ただこのパッキン、入手困難です。
ほぼメーカーからの取り寄せになってしまいますので、
少量の水漏れであれば諦めるのも手です。
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以上、シャワーヘッドから水漏れする場合の修理方法でした。
蛇口の種類により原因や交換方法は違いますが、
おおよそこのような感じで修理ができます。