2ハンドル混合栓でのポタポタ漏れは定番の故障。
あまりにも普通すぎて、そのまま放置している人も多いと思います。
ただ、これは放置するのはダメです。
気付いたらすぐに修理してください。
では、修理方法を解説します。
1、止水栓を閉める
2ハンドル混合栓の場合、止水栓は本体にはほぼありません。
洗面台・台所の場合はほぼキャビネット内にあります。
ハンドルが付いているタイプと、マイナスドライバーで回すタイプがあります。
時計回りに回せば閉まり、逆だと開きます。
どうしてもわからない場合、元栓を閉めて良いです。
こちらを見てください。
止水栓を閉めた後は、蛇口のハンドルを回して水が出ないことを確認してください。
内圧を抜く役目もあります。
2、ハンドルを外す
上についているキャップを精密ドライバーなどで外します。
おおよそはハマっているだけなので、
隙間に入れてテコの原理で持ち上げると良いです。
キャップを外すとハンドルを固定しているねじが見えます。
ほとんどの場合はメーカー関係なくこの仕様ですが、
たまにネジではないタイプもあります。
その場合は爪固定式で、引っ張って外します。
洗面台によっては、ハンドル上のスペースが狭い場合があります。
この場合は写真のような短いプラスドライバーを使ってください。
ねじを外すと、ハンドルが抜けます。
かなり汚れているので、この段階でふろ場でハンドルを洗い、
蛇口本体は拭き上げる良いです。
3、バルブを外す
モンキーレンチなどでナット部を反時計回りに回して外します。
あまり固くないので、ウォーターポンププライヤーでも回せるとは思います。
ナットを完全に外したら、軸を水が出る方向に回し続けると、
写真のようにバルブ全体が抜けます。
たまに固着していて固いので、その場合は軸をモンキーレンチなどで回してください。
4、コマを取る
中にコマが入っているので、これを手で取ります。
手で取れない場合はピンセットやラジオペンチなどを使ってください。
これがコマです。写真は節水型のコマですね。
少し特殊なタイプで、ハンドルを大きく回さないと水が多く出ない仕様です。
右が普通のコマです。
メーカーは違いますが、形状はほぼ共通なので互換性があります。
ホームセンターなら2個で150円ほどで売っています。
このパッキンで水を止めます。
水漏れする場合はゴミが付着していたり、傷が付いていたりします。
が、この場合は何もありませんでした。
ということは…
コマパッキンの当たる部分が削れていますね。
つまようじで触るとよくわかります。
かなり大きく凹んでいました。
したがって、今回のポタポタ水漏れの原因は2ハンドル混合栓の本体不良です。
奥様、買い替え決定です。
ポタポタ漏れを放置していると、このように削れていきます。
微細な通り道に水が集中して流れることで、金属が削れらます。
そのため、ポタポタ漏れの放置は絶対にダメです。
5、元通りに組み戻す
コマ不良の場合は新しいコマを入れて、元通りに組み戻します。
ハンドルが固い場合、ここでグリスを塗布しても良いです。
このナットは締めすぎるとハンドルが固くなります。
ほどほどに締めてください。
6、止水栓を開けて水漏れ確認
ハンドルまで取り付けたら、止水栓を開けて水漏れの有無を確認します。
ほとんどはコマを交換すれば直る故障です。
今回のような本体が原因である可能性は低いです。
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部品はホームセンターで売っているので交換は簡単です。
ただ、浴室用などはサイズが違うので、
分解してコマを外し、コマを持ってホームセンターに行くと安心。
正規品が欲しいのであれば、メーカーHPを見てください。
業者に頼むほどでもない修理なので、是非挑戦してみてください。