サーモスタット混合栓の場合、
ハンドルが重くなったらグリス塗布で直すことができます。
基本的には分解禁止部品なので交換修理ですが、そう難しくない。
※TOTO製のサーモスタット混合栓全般が対象です。
※蛇口の品番としてはTMJ40、TMG40、TMHG40、TMGG40など。
※当然ながら、自己責任でお願いいたします。
1、開閉ユニットを取り外す
取り外し方法は別のページに書いています。
こちらを見てください。
2、止め輪を外す
止め輪はマイナスドライバーで押して外します。
特に難しくはない。
3、軸を押して中身を出す
軸を押すと中身が出てきます。
少し固いです。
4、黒い部品の内側の部品を出す
黒い部品の中にある部品を引き出します。
特に固くもないので、指を入れて出してください。
5、パッキンを外す
パッキンとステンレスの輪を外します。
ただ乗っかっているだけなので、手で取れます。
なお、このパッキンにキズがあると水が止まらなくなります。
そのため、このパッキンを交換すれば直りますが、入手が難しい。
6、グリスを塗布する
矢印部のパッキンにグリスを塗布します。
黒のケース外側3つのパッキンは、
蛇口本体に入れる時に軽くするため塗布します。
7、軸に部品を入れる
軸に図の部品を入れます。
写真はちょっと入れ方が甘いです。
もうちょっと奥まで入ります。
8、パッキンを付け、黒の部品に挿入する
ここがちょっと難しいです。
先にパッキンを付けて、次にステンレスの輪を付けます。
すぐ落ちるので、二つ共手で押さえます。
その状態で黒の部品に入れます。
入れるのは軽いので、もし固い場合はパッキンの付け方がおかしいと思います。
力任せにせず、軽く入らないなら挿入を止めて、確認してください。
9、軸に止め輪を付ける
止め輪を軸の溝に入れて押し込みます。
指で押すと痛いので、ある程度入れたら最後はマイナスドライバーで押します。
10、完了!
これにてグリス塗布修理は完了です。
新品と同じように操作が軽くなっているはずです。
もしこれで重たい場合、パッキンが劣化し形状がおかしい可能性があります。
このパッキンはメーカーからは入手できないので、開閉バルブごとの交換となります。
ただ、もしかすると市販品で代用できるかもしれません。
特に失敗する要素はなく、簡単な修理です。
分解禁止の部品で自己責任ではありますが、
挑戦してみてください。