TOTO製サーモユニット混合栓にて、
「C側いっぱいにしても給湯器が着火する」、
もしくは「H側いっぱいにしてもぬるい」の不具合は、
ゴミ噛みの可能性もあります。
そのゴミ噛みだった場合は基本的には温度調節ユニットの交換となるのですが、
簡単な分解修理でも直すことができます。
途中までの分解方法はこちらを見てください。
※基本的には分解してはいけない部品です。
自己責任でお願いします。
温度調節ユニットの分解方法
後ろの部分を押しながら回すことで、簡単に外れます。
そう力は要りません。
初期型(1990年台)のタイプはネジ式となっており、
モンキーレンチで回さないと外れません。
もし押せない場合は初期型を疑ってください。
H側いっぱいにしてもぬるい場合
この外した部品の内側の面にゴミが付くと、
H側いっぱいにしてもぬるくなってしまいます。
この面は冷たい水側の通水部となっており、
内部の円筒形状バルブがこの面に引っ付き、水の量を減らしています。
そのため、この面にゴミが付くと隙間ができ、
H側いっぱいでも完全に閉じれず、冷たい水が混ざってしまいます。
もしかすると、バルブ側にゴミが付いている可能性もあります。
バルブ側も一応覗いてみてください。
完全分解する際は、部品の向きを絶対に忘れないようにしてください。
ただその向きの通りに入れるだけですが、意外と難しいです。
C側いっぱいにしてもぬるい(給湯器が着火する)場合
こちらの場合はここまで分解するのが必須になります。
バルブの側面、もしくは本体側のバルブが当たる面にゴミが付いています。
各部品の向きと順番さえ覚えておけば、元通りにするのは簡単です。
そこだけ注意すれば失敗はほぼ無いと思います。
ゴミ噛み以外の原因
ゴミ以外でよくあるのが次の原因です。
・凍結破損
・パッキンの劣化によるシール不良
水栓本体が凍ると、温度調節ユニットは割れます。
その場合は交換するしかありません。
寒波が来た時に温度が変わらなくなったら、ほぼ凍結破損です。
パッキンの劣化によるシール不良は、どの部分でも温度不良になります。
20年近く使っていたり、80℃近い高温をいつも出しているのであれば、
パッキンの劣化を疑っても良いです。
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以上、<TOTOサーモスタット混合栓>温度調節ユニットのゴミ噛み不具合の分解修理方法でした。