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シングルレバー混合栓のスパウトが固い場合の修理方法(分解してパッキンにグリス塗布)

更新日:2020/09/25

TKJ31UF3Rスパウトの回転が固い図

※TOTOのTKJ31UF3Rでの解説です。

スパウトはパッキンとグリスによって回転を軽くしているので、
パッキンの劣化やグリス不足などにより固くなってきます。
ただ、パッキンが劣化していてもグリスを付ければ直ることが多いため、
ここではパッキンへグリスを付ける修理方法を書いていきます。

修理手順1:止水栓、または元栓を閉めて水が出ないようにする

スパウトが固い故障の修理はスパウトを取り外すところまで分解するため、
水が出ない状態にして修理をする必要があります。
こちらのページを参考にして、止水栓または元栓を閉めてください。

修理手順2:レバーハンドルのキャップを取り外す

※最初に部品が転がっていっても問題がないように、排水口をフタします。

では、手順です。
レバーハンドルの正面にキャップがありますので、
それを爪や爪楊枝などで引っかけて外します。

TKJ31UF3R レバーハンドルのキャップを外す図

↓これがキャップです。挿入してあるだけなので、簡単に外れます。

レバーハンドルのキャップ

修理手順3:レバーハンドルを固定しているねじを緩める

キャップを外したレバーハンドルを上げて中を見ると、
中にねじがあるのが見えます。

レバーハンドルの中のねじ

このねじはプラスドライバー式と六角レンチ式の2種類あります(蛇口の年代により違う)。
中身のねじを見て、どちらかを確認しましょう。今回は六角レンチです。
六角レンチの場合、サイズは「対辺3mm」となります(この蛇口の場合)。
100円ショップにも売っています。

このねじを回して緩めます。完全にねじを緩める必要はなく、
2回転くらい回すとレバーが抜けます(レバーを上に引っこ抜きます)。

↓このように、ねじを緩めていきます。
反時計回りに回すと緩みます。

レバーハンドルの中のねじを六角レンチで締め付ける

少し緩めたところで、レバーを引き抜きます。

レバーを引き抜いた図

修理手順4:カートリッジ押さえを外す

次に、カートリッジ押さえと呼ばれる部品を外します。

これがちょっと大変で、初心者が苦労するところです(とてもかたく力がいる)。
下図のように二つの工具(モンキーレンチと専用工具)を使用します。

カートリッジ押さえを外す図

下の長い棒のような工具は、TOTOの蛇口修理専用工具です。
これがないとカートリッジ押さえを外すことができないタイプもあります。

※最近は使わなくても外せるタイプになりました。
必要かどうかは分解図や施工説明書を確認ください。

蛇口本体を固定して、供回りしないようにする工具です。
この工具の全体図はこちらになります。

TZ36

「TZ36」という工具で、台所の台付1穴タイプのシングルレバー混合栓によく使います。
値段などはこちらを TZ36(楽天市場)

簡単に使い方を説明すると、この専用工具を蛇口裏側にある穴に差し込んで使います。

専用工具の挿入位置

本体に傷が付いても良いのであれば、パイプレンチで代用する方法もあります。
とにかく、本体が供回りしないようにすればOK。

修理手順5:カートリッジを外す

こうして頑張ってカートリッジ押さえを外すと、カートリッジ本体が見えます。

カートリッジ押さえを外した図

カートリッジの上の部品を外します。

カートリッジの上の部品

そうすると、カートリッジが丸裸状態になります。
手で取りましょう。

カートリッジを外した図

ここは簡単です。

修理手順6:スパウトを外す

やっとスパウトまでたどり着きました。
ここは簡単。引き抜くだけです。

スパウトを引く抜く図

引き抜いたら本体が見えます。
この本体に付いている黒いパッキンが、かたい原因となるパッキンです。

念のため、スパウトの内側を清掃してください。
紙の繊維などが残ると水漏れの原因になるので、
サランナップなどで拭き取ると安全です。

修理手順7:グリスを付ける

この黒いパッキン両方にグリスを付けます。

本体にパッキンを取り付けた図

グリスはこちらとなります。

蛇口用グリス

グリスを指に出し、パッキンに付けていきます。
量は全周に付けばいいです。

修理手順8:スパウトを取り付ける

グリスの塗布が終わったら、スパウトを上から挿入します。
パッキンがめくれないよう注意して、真っ直ぐ垂直に入れ、
かたい場合は少し左右に動かしながら挿入していきます。

スパウトを挿入する図

挿入したら、左右に動かしてスムーズに回ることを確認します。

修理手順9:カートリッジ(バルブ)部を取り付ける

本体にカートリッジを取り付けます。
位置を合わせて置くだけです。

カートリッジを取り付ける図

位置は本体の穴とカートリッジのでっぱりを合わせます。

バルブを取り付けた図

次に、カートリッジ押さえを取り付けます。

カートリッジ押さえを取り付ける図

時計回りに回すと締まっていきます。最初は手で回します。
カートリッジが回らないよう注意してください。
最後に工具を使って締め付けます。

カートリッジ押さえを工具で締め付ける図

部品を取り付ける図

最後にカートリッジの上に付ける部品を取り付けます。
方向性があるので注意してください。図の向きです。

修理手順10:ハンドルを取り付ける

ハンドルをねじで固定します。

ハンドルをねじで固定

六角レンチの場合、最初は長い側で回して、
かたくなったら短い側で締めていきます。

キャップを取り付ける

ハンドルを取り付けたら、キャップをして完成です。

修理手順11:止水栓・元栓を開けて水を出す

止水栓、または元栓を開けて水を出します。
水を出し止めしたり、スパウトを回したりして水漏れを確認しましょう。

じわっと漏れる時があるので、1分以上は確認してください。
もし漏れるのであれば、スパウトの入れ方が悪くパッキンがめくれている可能性があります。
再度分解して確認ください。

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