温度調節ハンドルは開閉側と比べてやや重めです。
劣化すると子供が回せないくらい重くなりますので、
新品に交換することをおすすめします。
ただ、分解してグリス塗布で直す方法もあります。
少々難しいですが、自信ある方は挑戦してみてください。
※TOTO製のサーモスタット混合栓全般が対象です。
※蛇口の品番としてはTMJ40、TMG40、TMHG40、TMGG40など。
※分解禁止部品です。自己責任でお願いいたします。
1、温度調節ユニットを取り外す
取り外し方はこちらのページに書いています。
2、後部の部品を外す
後ろの部品を押しながら左に回りますと外れます。
ただ、1990年代の古いタイプはネジ式となっており、
モンキーレンチなどで回します。
3、内部部品を出していく
軸に温度調節ハンドルを付け、H側に回します。
実際に熱いお湯が出る方向なので、この写真だと上向きに回します。
こうすると内部部品が全て出てくるようになります。
地面にコンコンとして、内部部品を出します。
一気に出すと向き、順番がわからなくなりますので慎重に。
4、軸を外す
ここが難しいです。
止め輪を外すのが意外と固く、力が要ります。
さらに止め輪を曲げてはいけません。真っすぐに押してください。
この止め輪は「カチカチカチ」とクリック感を出している部品です。
曲げてしまうとクリック感が無くなったり、操作が固くなったりします。
5、グリスを塗布する
矢印の部位にグリスを塗布してください。
これはTOTOの一番新しい方の温度調節ユニットで、
一つ前の方は円筒の部品が金属だったりします。
でもグリス塗布位置は同じです。
ここからは元通りに戻すだけです。
6、軸を取り付け、止め輪、パッキンを付ける
本体に軸を入れ、止め輪を付けます。
この止め輪を入れるのが一番難しいです。
溝になっている部分に真っすぐ押し込んでください。
多分、ここで止め輪を曲げてしまう人が続出すると思います。
それくらい、初めての場合は難しいです。
6、ケースに白い部品を入れる
ケースにバルブを入れます。
ねじ切りがある方を奥にしてください。
入れたあと、ハンドルを付けてC側に回し、
ちゃんとねじが合って動いているかを確認してください。
7、ケースに金属のバネを入れる
バネを入れます。
直線部を合わせる必要があります。
8、ケースにバルブと細い輪の部品を入れる
バルブも向きがあり、この写真の向きで入れてください。
バルブを入れたあとに、細い輪の部品を入れます。
これも向きがあるので、写真を参考に。
9、ケースにフィルターと後部の部品を取り付ける
最初にフィルターを挿入してください。
次にに後部の部品を取り付けます。
溝に合わせて入れ、押しながら右に回してください。
10、分解修理完了
これにて分解修理は完了です。
まだ軸は回さないでください。
蛇口本体に取り付けてから回して調整します。
C側に回し過ぎると、「バキっ!」と音がして部品が壊れます。
絶対に回し過ぎないようにしてください。
10、蛇口本体に取り付けて温度調節をする
蛇口本体に取り付けて、温度調節をしてください。
こちらのページを参考に。
ちゃんと40の位置で40℃が出るようにします。
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以上で完了です。
新品の時くらいに軽くなっているはずです。
これでも直らない場合はパッキンが劣化している可能性があります。
買い替えましょう。