蛇口を修理するか買い替えするか
この判断は素人には難しいところです。
おおよその基準的なものがありますので解説します。
1、蛇口の買い替え(交換)となる理由について
それぞれで説明します。
1、補修部品の生産中止
40年前の蛇口の部品は購入できないことが多いです。
コマなどシンプルな部品は永遠にあると思いますが、
バルブカートリッジなどは生産中止になりやすい。
また、その蛇口独自の部品は20年ほどで生産中止になります。
スパウトなどあまり交換しない部品が壊れると買い替えになりやすい。
2、本体の故障
蛇口本体はよく壊れます。
金属(黄銅等)を使っているのですが、簡単に腐食したり削れたりします。
そうなるとパッキンでシールができず、買い替えとなってしまいます。
20年ほど使用すると本体の腐食の可能性が高くなります。
部品を交換しても直らないことがあるため、20年超えでの修理はリスクがある。
したがって20年で買い替えを推奨しています。
3、修理代が高額
交換する部品が多いと、蛇口本体を交換する方が安上がりになることがあります。
スパウトを交換するなら買い替えた方が良い。
高機能なタッチ式水栓だと、部品だけで2万円ということもあります。
修理の方が安くても、安い蛇口にグレードを下げて買い替えするのも手。
長く使用するほどこの可能性が高くなります。
2、蛇口の寿命について
15年を一つの目安としたい。
そのくらいからパッキンが劣化してどんどん壊れていきます。
一つ交換しても、また違う部品が壊れたり。
部品が少なくシンプルな蛇口なら30年は使えます。
本体が壊れなければ部品がある限り使い続けられる。
よくある台所の台付シングルレバー混合水栓は貧弱で壊れやすいです。
長く使っても20年で買い替えを推奨します。
3、蛇口の修理・交換の費用について
自分で修理できる場合は部品代だけで済むので費用は安くなる。
ただし、特殊な専用工具が必要だったり、
モンキーレンチなどを全く持っていない場合はメーカー修理と大差ない。
蛇口本体交換は、優良な業者に頼むと蛇口本体代+1万円程度で済みます。
蛇口は定価が高く割引して売るのが普通なので、
楽天市場等なら割引価格+1万円程度と安い。
一般業者は蛇口を定価で売られる可能性があるため怖いところです。
シンプルな蛇口なら本体は安いので、
部品を交換するより買い替えした方がお得なことが多いです。
15年ほど使っていれば本体交換を強く検討したい。
4、まずは修理料金を把握しよう
蛇口補修部品ガイドを見れば交換部品がほぼわかります。
まずは蛇口の品番を特定してください。
本体にラベルが貼ってあるはずです。
貼って無ければメーカーHP等で調べます。
詳細:蛇口の品番の特定方法
次に蛇口補修部品ガイドで品番を検索します。
症状別に交換部品を解説しているため、部品代がわかります。
もし品番が登録されていない場合、メーカーHPや似た品番を参考にしてください。
例えば、「パッキンの交換」なら自分でやると数百円で修理できます。
しかし、メーカー修理に依頼すると+1万円はかかります。
蛇口を買い替えする場合は「後継機(代替品)」の蛇口に交換できます。
しかし形状が同じならおおよそ何でも交換できるため。
代替品にこだわる必要はありません。
(代替品は各種寸法や機能性が近いというだけ。選ぶと安心ではある。)
詳細:蛇口交換は迷ったらこれ!楽天市場のおすすめ工事費込み水栓金具を紹介
5、まとめ
使用15年を超えたら買い替えを検討。
丈夫な水栓なら部品を交換すればまだまだ使える。
蛇口の機種により寿命は大きく変わってきます。
15年~20年が寿命と書いていますが、
実際には40年くらい使える可能性も十分あります。
できれば限界まで使わず、早めに交換はしたい。
腐食が進むとハンドルが吹き飛んで大漏水したり、
給水ホースが水漏れして床下に被害が出たりとリスクがあります。
ほぼ15年で一度はバルブ等の交換になると思うので、
それを最後に次の故障で買い替えというのが良いかなと思います。
2度目の交換が買い替え時と考えたい。