温度調節ハンドルを最高に熱くしてもぬるいお湯が出る。
この症状はサーモスタット混合栓でよくあります。
蛇口を設置した最初からか、途中からの症状かで原因が違ってきます。
熱くならない原因
熱くならない要因としては、次の4つがあります。
1、給湯器の設定温度が低い
2、温度調節ハンドルの調節不良
3、タッチ式水栓の場合、45℃以上のお湯は出ない
4、温度調節ユニット(サーモユニット)の故障
ほぼ、これらのどれかになります。
1、給湯器の設定温度が低い場合
まず、熱くならない要因として、給湯器の設定温度があります。
サーモスタット混合水栓は湯水を混合しているだけなので、
給湯器から届くお湯の温度が42℃であれば、42℃以上のお湯は蛇口から出ません。
もし、熱くならないというのが、「60℃のお湯が出ない」というのであれば、
給湯器の設定温度を60℃以上にしてください。
そうすると、熱いお湯が出るようになります。
知っておきたいのが、サーモスタット混合栓は給湯器の設定温度よりやや低めのお湯が出るということ。
給湯器が42℃設定なら、40℃~41℃しか出ないのが普通。
そのため、欲しい温度より3℃ほど高くするのが良いです。
また、冬場は水温が下がるため給湯機の処理能力が下がり、お湯の流量が減ります。
それに加えて水道水の水温も低いため、夏場よりも温度が下がります。
給湯機の設定温度を2℃くらい上げてちょうど良いお湯になるなら、水温の問題です。
2、温度調節ハンドルの調節不良の場合
給湯器の設定温度を上げても直らない場合は、
温度調節ハンドルの調節不良が考えられます。
温度調節ハンドルに「40」と書いてありますが、
これは各家の環境により水圧や給湯器の温度、水道の温度が違いますので、
40℃になるように各自で調節しなければなりません。
夏場と冬場では水温が違うので、夏場で40℃ぴったりだと、
冬場では38℃くらいになったりします。
どんな環境でも40の印のところは40℃のお湯が出る!と思い込みをされている人も多いです。
温度調節の仕方は、次の図のようにやります。
40℃が出るまで回し、ハンドルを外してその位置を40にするだけです。
説明書も貼付しておきます。
ハンドルの外し方はねじ式と、ただ引っ張るだけのタイプがあります。
*参考図:TOTOホームページより引用
こうして、温度調節は完了です。
説明書にやり方は書いていますので、説明書を確認してみてください。
TOTO説明書検索
INAX説明書検索
KVK説明書検索(製品一覧から探します)
蛇口の品番の確認はこちら
→水栓金具の製品品番を特定する方法
--
水圧が高すぎる場合、上手く調節できない時があります。
その場合は止水栓を絞って水圧を下げないといけません。
おおよそ水とお湯の流量が同じになるくらいにします。
これを実施した後に、再度温度調節ハンドルの調節をしてください。
3、タッチ式水栓の場合、45℃以上のお湯は出ない
そもそも高温が出ない仕様かもしれません。
給湯器の設定温度も60℃、温度調節をして40℃は出るのだけど、
H側いっぱいに回しても45℃くらいにしかならない。
そういった高温規制のサーモスタット混合栓もあります。
主にタッチ式のものが該当します。
温度調節ユニットは同じなので、部品で角度を規制しているようです。
どうしても熱いお湯がほしければ部品を改造すればできそうですが、オススメはしません。
また、40の位置で45℃くらい出るよう温度調節してもできますが、
火傷が心配なのでやはりオススメはしません。
4、温度調節ユニットの故障の場合
ここまでやって、直らなければ温度調節ユニットの故障を疑います。
ゴミ噛み、内部のパッキン劣化などで起こる症状でもあります。
*参考図:TOTOホームページより引用
自分で交換する場合は、
メーカーHPでバルブの品番を入手し、通販かメーカーから購入します。
詳細:蛇口(水栓金具)の補修用部品品番の特定方法(自分で修理)
<温度調節ユニット一例>
交換方法(一例)はこちらで解説しています。
詳しくは温度調節ユニットの施工説明書も見てみてください。
参考に、TOTOのホームページのサーモバルブ施工説明書のリンクを貼ります。
分解清掃して直す方法もあります。
やってみたい方はこちらをどうぞ。
--
その他の症状はこちらを見てください。
- 表示の温度よりも低い温度が出る
- C側いっぱいに回しても、冷たくならず少しぬるい
- 温度調節ハンドルを回しても、温度が変わらない
- シャワー使い始めに一瞬温度が冷たくなる
- シャワー使用中に温度が冷たく、または高くなる
--
以上、温度が熱く(高く)ならない場合の原因と修理方法でした。
修理依頼して温度調節ユニットを交換する場合、約1万円はかかります。