途中で冷たくなったり、熱くなったり。
誰もが経験することだと思います。
ただ、これは故障ではないので、どうしようもない場合が多いです。
原因を解説します。
途中で温度が変わる原因
原因としては、次の4つが考えられます。
1、給湯器の出始めの調整
2、ガス給湯器の着火流量の影響
3、配管内でお湯が冷める
4、水圧が変動している
ほぼ、このどれかになります。
蛇口の故障ではありません。
1、給湯器の出始めの調整
給湯器の問題として有名なのが、冷水サンドイッチ現象です。
給湯器は設定温度のお湯を出すべく燃焼をしますが、
出し始めは燃焼の加減を頻繁に調節します。
そのため、燃焼を弱めた時は冷たくなり、強めた時は熱くなります。
そうしてしばらく流すと燃焼が安定して、一定の温度が出るようになります。
ほとんどがこの冷水サンドイッチ現象です。
使い初めに温度の激しい上下を繰り返すなら、ほぼこれが原因です。
主にガス給湯器で起こりますが、エコキュートなどでも起こることはあります。
エコキュートも出始めは冷たくする仕様があったりします。
最近の給湯器は高性能になっており、あまり気にならなくなっています。
古い給湯器を使っている場合、新しいものに買い替えても良いでしょう。
2、ガス給湯器の着火流量の影響
ガス給湯器が着火して燃焼するには、ある程度の流量が必要です。
蛇口でチョロチョロと流すと、給湯器は着火しません。
ある一定の流量になると着火する仕組みです。
よって、途中でチョロチョロと出してしまうと、その流した分冷たい水が出るようになります。
配管は長いので、途中が冷たい水になってしまいます。
その冷たい水が出た時に、シャワーが一瞬冷たくなります。
台所でお湯を使われたりしても、同じようなことが起こります。
出し止めをすると、少し温度が変わってしまいます。
3、配管内でお湯が冷める場合
一度水を止めると、お湯は配管内に残ります。
お湯を出したばかりだと配管は冷たく、中のお湯はすぐに冷めてしまいます。
特に使い始めは配管が冷たいので、お湯がすぐ冷めます。
使い始めに少しだけぬるくなる場合は、この配管で冷めている可能性があります。
水栓金具も金属なので、中に残っている水が冷めやすいです。
冷めい箇所だけ水が冷たくなるので、急に冷たくなったりします。
4、水圧が変動している
シャワー使用中に台所でお湯を流すと、水圧が下がり温度が変化します。
このような水圧の変動により温度が変化してしまいます。
トイレを使うと水側の水圧が下がり、お湯が熱くなったり、
最悪は給湯器が着火しなくなって冷水になったりします。
水圧が急激に変わると給湯器は燃焼を調整するので、
冷水サンドイッチ現象のようなことが起こります。
サーモスタット混合栓も水温によって自動で調節するため、しばらく安定しません。
急激に温度が変わる時、
家族の誰かが水を使っていないかどうか確認してみてください。
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その他の症状はこちらを見てください。
- H側いっぱいにしても温度が高く(熱く)ならない
- 表示の温度よりも低い温度が出る
- C側いっぱいに回しても、冷たくならず少しぬるい
- 温度調節ハンドルを回しても、温度が変わらない
- シャワー使い始めに一瞬温度が冷たくなる
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以上、使い始めに一瞬温度が冷たくなる場合の原因と修理方法でした。
蛇口の故障ではないため、
気になるようであれば給湯器側の点検を依頼しましょう。