40の位置なのに30℃くらいしか出ない!
新築後などによくある苦情です。
この症状の原因と修理方法を解説します。
表示の温度より低い温度が出る原因
ハンドルの表示の温度より低い温度が出る原因としては、次の3つがあります。
1、給湯器の設定温度が低い
2、温度調節ハンドルの調節不良
3、温度調節ユニット(サーモユニット)の故障
ほぼ、これらのどれかになります。
1、給湯器の設定温度が低い場合
まず、温度が低くなってしまう原因として、
給湯器の設定温度が低いことが考えられます。
給湯機の設定温度に合わせて、水栓側の温度の調節をします。
これは基本的には施工時に行う作業です。
そのため、施工時に給湯器の設定温度を60℃にして調節された可能性があります。
ただ、60℃は火傷の心配があり使えない家庭が多いです。
この場合は自分で給湯器の設定42℃に合わせた設定が必要です。
<豆知識>
サーモスタット混合水栓は湯水を混合しているだけなので、
給湯器から届くお湯の温度が42℃であれば、42℃以上のお湯は蛇口から出ません。
60℃のお湯が欲しければ、給湯器の設定温度を60℃以上にしてください。
2、温度調節ハンドルの調節不良の場合
給湯器の設定温度を上げても直らない場合は、
温度調節ハンドルの調節不良が考えられます。
温度調節ハンドルに「40」と書いてありますが、
これは設定環境により水圧や給湯器の温度、水道の温度が違いますので、
40℃になるように各自で調節しなければなりません。
温度調節の仕方は、次の図のようにやります。
*参考図:TOTOホームページより引用
こうして、温度調節は完了です。
機種により違ってきます。説明書にやり方は書いていますので、説明書を確認してみてください。
TOTO説明書検索
INAX説明書検索
KVK説明書検索(製品一覧から探します)
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水圧が高すぎる場合、上手く調節できない時があります。
その場合は止水栓を絞って水圧を下げないといけません。
おおよそ水とお湯の流量が同じになるくらいにします。
これを実施した後に、再度温度調節ハンドルの調節をしてください。
3、温度調節ユニット(サーモユニット)の故障の場合
温度調節をやっても直らない場合、温度調節ユニットの故障の可能性があります。
*参考図:TOTOホームページより引用
取り付け後すぐであれば、保証期間内なので無料で交換してくれるはずです。
取り付け間もない場合はほとんどはゴミ噛みが原因だと思いますが、
温度調節ユニットを分解しないとわからないのでほぼ交換となります。
(分解してはいけない部品)
交換方法はこちらで解説しています。
詳しくは温度調節ユニットの施工説明書も見てみてください。
参考に、TOTOのホームページのサーモバルブ施工説明書のリンクを貼ります。
上記はTOTO製ですが、
各メーカーで施工説明書があるので、確認ください。
※どのメーカーもおおよそ交換方法は同じです。
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その他の症状はこちらを見てください。
- H側いっぱいにしても温度が高く(熱く)ならない
- C側いっぱいに回しても、冷たくならず少しぬるい
- 温度調節ハンドルを回しても、温度が変わらない
- シャワー使い始めに一瞬温度が冷たくなる
- シャワー使用中に温度が冷たく、または高くなる
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以上、表示よりも温度が低い場合の原因と修理方法でした。
修理依頼して温度調節ユニットを交換する場合、約1万円はかかります。