洗面所の蛇口を「自動水栓」にしたいと言う人は多いです。
どんな洗面台へもおおよそ取付は問題なくできますが、
いろいろ注意点があります。
個人的には、あまりおすすめできません。
※普通の蛇口からの交換という前提で話しをします。
1、電源が必要
一部乾電池タイプもありますが、基本は電源が必要です。
家庭用の洗面台の場合、キャビネット内にコンセントはないので、
コードを洗面台の外に出す必要があります。
ほとんどの場合、家庭用の洗面台はキャビネット内にコンセントはありません。
電気工事屋に頼めば付けてくれるかもしれませんが、
自分で穴を空けてコードを外に出した方が早いです。
乾電池タイプは定期的に交換する手間があるので、
できるだけ電源を確保できるようにしておいてください。
2、BOX部の取り付けが難しい
金具や基板が入っているBOXをキャビネット内に設置しないといけません。
(ここに湯水の配管を接続します)
これによりちょっとだけ狭くなってしまいます。
キャビネット中央奥にドーンと付くような感じなります。
配管接続さえすれば特に固定する必要はない。
というより、おそらく固定はできないと思います。
湯水の配管の位置によっては、接続に工夫する必要があります。
素人では難しい場合になることが多いと思われるため、
水道業者に設置可能かどうか確認してもらってください。
ここが最大の難所。
3、そもそも洗面台に取り付くかどうか
洗面台によっては設置ができません。
設置面が水平であり、位置も大事。
穴径の問題もあり、2ハンドル混合栓の穴では取付できません。
シングルレバー混合栓であれば、なんとか取付できると思います。
センサーの位置の問題もあり、設置したとしても誤反応する恐れもある。
そのため、洗面台ごと自動水栓用に交換するのが一番良いです。
自動水栓仕様の洗面台を選ぶのが一番楽。
TOTOであれば、一番安いAシリーズにもありますね。
自動水栓用に配管を施工するので、BOXも綺麗に固定できます。
逆に、この洗面台であれば自動水栓への交換も可能ということです。
ただこれ、手動スイッチタイプじゃないのでいまいちではある…
オクターブシリーズの専用自動水栓は良いですね。
お金があればこれが良いと思います。
これは最高に良いですね。
TOTOのオクターブシリーズはやや高級なシリーズなのでお高いですが、
家庭用の自動水栓としては一番良いと思います。
シャワーなのが嬉しい。
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4、手動化・湯水切り替えスイッチ付きを買う
業務用は水か、一定の温度しか出ない仕様なので、
出しっぱなしにできるモードにでき、かつ温度変更ができるタイプが良い。
家庭用の場合、水を出しっぱなしにしたい時があります。
そんな時は手動化ボタンがないと不可能です。
(センサーは出しっぱなしになると自動で止まる)
また、お湯を出したい場合は「サーモ型」を選んでください。
かつ、冷たい水とお湯の切り替えができるタイプが理想です。
フルスペックになりますが、家庭用としては必要な機能です。
5、壊れやすく修理代も高いのが難点
電磁弁での止水となり、ゴミ噛みにとても弱いです。
昔の家庭用の配管は鉄サビが出るので、自動水栓はおすすめできません。
フィルター掃除をすると鉄サビが必ず詰まっているような家では、
自動水栓は諦めるのが良いです。すぐ壊れます。
最近の家は鉄配管ではないので、サビはほぼ出ません。
ただ、地下水を使っている場合、砂がよく出てきます。
壊れた場合は一般的な蛇口よりも修理代が高くなります。
基板やセンサーの交換となろうものなら、すぐ修理代2万円です。
6、流量は少なめ
流量制限があり、手洗いに適した量しか出ません。
このため、手動スイッチがあってもバケツに水を溜めるのは遅いです。
イメージとしては、お店の水の出です。あの程度が限界です。
手洗いには十分ですが、量が多いのが良い人は止めておきましょう。
まとめ
自宅へも自動水栓の取付はできるが、洗面台等によっては不可能。
ここはなんとも言えないところです。
素人では判断がかなり難しいと思います。
業者が見ても自信を持てないと思う。
かなり面倒な取付作業になるので、施工料金は高くすると思います。
それを考えると、やはり洗面台ごと買い替えるのが楽。
安いところだと15万円ほどで買い替えできるだろう。
古い洗面台であれば一度検討してみてください。