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蛇口の種類8つそれぞれのメリット・デメリットの話し(水栓金具の選び方)

更新日:2020/12/14

蛇口の種類8つ 良し悪し解説

蛇口にはいろいろな種類がありますが、
ほとんどの人はメリット・デメリットを知らず何となくで選んでいるだろう。
ということで、常識として知っておきたい蛇口の種類を解説します。

まず大雑把に種類を紹介

次の種類があります。

1、単水栓
2、2ハンドル混合水栓
3、シングルレバー混合水栓
4、サーモスタット混合水栓
5、タッチ水栓
6、定量止水水栓
7、タイマー水栓
8、自動水栓

では、それぞれ特徴などを説明します。

1、単水栓

単水栓

ハンドルが一つの一番シンプルな蛇口です。

手洗い場や庭の蛇口によく見られます。
ハンドルが一つなので、水かお湯、どちらかしか出ません。
ほとんどの場合は水です。

安く丈夫で流量も多いため、屋外やパブリック系で活躍します。
先端にいろいろ取り付けられるのも良いですね。
昔の商業施設の洗面所といえばこれだったのですが、最近は自動水栓が主です。

デメリットはその機能の少なさ以外特に無し。

2、2ハンドル混合水栓

2ハンドル混合水栓

ハンドルが2つ=水とお湯が出るタイプの蛇口です。

水とお湯の量を調節して、ちょうど良いお湯を出すことができます。
仕組みとしては単水栓を二つ合体させたようなもの。
シングルレバー混合水栓が登場する前はこれが蛇口の主流でした。

現在の家庭ではお風呂の浴槽のお湯溜める用途として採用することが多いです。
流量がシングルレバー混合水栓より2倍以上多いためです。
値段が安く丈夫、そして小型でどんな洗面台にも設置できるため賃貸住宅によく採用されます。
洗濯機用の蛇口として使うこともあります(お湯で洗いたい人向け)。

デメリットはやはり、温度調節の難しさですね。
出し止めが面倒なので節水にも向いていません。

3、シングルレバー混合水栓

シングルレバー混合水栓

一つのレバーで流量・温度の調節ができる蛇口です。

面倒な2ハンドル混合水栓の調節を、画期的な方法で解決。
現在の台所の蛇口はこれが基本です。節水もしやすい。
とても便利なのですが、デメリットも多いです。

・壊れやすい
・流量が少ない
・本体が大きい

2ハンドル混合栓と比べると、丈夫さは半分以下です。
何度も修理をして、15年もすれば買い替えするのが普通。
流量も少ないので、鍋に水を溜めるのも時間がかかります。

また、本体がどうしても縦に大きくなるため、
洗面所など環境によっては設置できないこともあります。

それでも家庭での使用なら間違いなくシングルレバー混合水栓が良いです。
業務用で使うのならば、流量の少なさが致命的なので2ハンドル混合水栓をおすすめします。

4、サーモスタット混合水栓

サーモスタット混合水栓

主にお風呂の洗い場で使われる蛇口です。

温度調節のしやすさと温度の安定に特化しており、
ハンドルを40℃位置にするだけで、常に約40℃のお湯が出ます。
水温や水圧が変動しても、その変動を感知して自動調節する機能が備わっています。

なお、これは設置環境によりハンドルの調節が必要です。
40℃が出る位置にハンドルの40℃マーク合わせて取付けているだけです。
蛇口本体にヒーターなどはありません。

こちらもデメリットは多くあります。

・壊れやすい
・流量がとても少ない
・水圧等によっては温度調節が困難

特に流量が少ないので、お風呂のお湯張りには使いにくいです。
2ハンドル混合水栓と比べると、シャワーの圧が物足りないと感じる人も多い。
ボタンストップ型のシャワーヘッドの場合は減圧するのでなおさらです。

また、水圧が低いと2ハンドル混合水栓より温度調節が難しかったりします。
ハンドルをC・Hいっぱいにしても、必ず水・お湯が混じる仕様がネック。
40℃が出るように調節すると、C側いっぱいにしても給湯器が着火するなど、面倒なことも多々ある。

ほとんどの場合は問題なく快適に使えるのですが、
一部のご家庭によっては2ハンドル混合水栓の方が使いやすかったりします。
特に、給湯器の水圧が低く、水道水の水圧が高い家は要注意です。

5、タッチ水栓

タッチ水栓

ボタンをタッチして水を出し止めする蛇口です。

お風呂も台所も高級シリーズによくありますね。
だいたい、けっこう値段も高いです。
メリットは当然ながら出し止めのしやすさです。
デメリットはけっこうある。

・流量が少ない
・壊れやすく、壊れた時の修理費用が高い
・高温が出ないように規制されている

総じて言えるのが、流量が少ないことです。
必ずショールーム等で流量を確認してから購入してください。
お風呂の蛇口は節水より使用感を重視することをおすすめします。

またやはり、壊れた時の修理代金も高いです。
ボタンだけでバルブより高かったりします。
自分での修理も困難で、メーカーの人しか修理できないことも。

高温規制は誤タッチでの火傷防止ですね。
温度がだいたい45℃程度までしか出ません。
熱いお湯を出したい人は選んではいけません。

そして、結局のところ、タッチで出し止めするのも、
レバーで出し止めするのも使い勝手はそんなに変わらないと気付く…

センサー型の水栓もだいたい同じです。

6、定量止水水栓

定量止水水栓

設定した水量を出すと自動的に水が止まる蛇口です。

これは浴槽へのお湯張り専用の蛇口で、
給湯器の自動湯張り機能が無い場合に活躍します。
ハンドルを160Lに設定するだけで、160L出る。

最近は自動湯張りが標準であることが多いので、
一般家庭においては定量止水水栓は絶滅寸前です。

こちらも壊れやすく、修理も専用の工具が必要だったりとかなり複雑。
素人が修理できる代物ではなく、プロでも頻度の低さから苦戦します。
この蛇口に頼らず、できるだけ給湯器側でなんとかしたい。

7、タイマー水栓

タイマー水栓

設定した時間後に水を止めることができる蛇口です。

先ほど説明した定量止水は水量に対し、こちらは時間。
定量止水はメカ型であるのに対し、タイマーは電磁弁型です。
ボタンを押すだけで水が出ます。
蛇口の中ではかなりレアで、ごく一部のホテルなどで見られる程度。

そもそも何分出せばいいんだ?とわからないのが最大の難点。
設定時間は記録されるので、おおよそはその記録されている通りにやればOKです。

蛇口としては高額の部類。
レアすぎてあまり詳しくはないですが、構造的に丈夫ではないと思います。
交換部品も電子系になるとお高いです。

一般家庭においてはほぼ選ぶことはないだろう。

8、自動水栓

自動水栓

手をかざすと水が出る蛇口です。

現在のパブリック用途では自動水栓が基本ですね。
使い勝手、節水に優れており、もう単水栓には戻れない。
水だけ出るタイプ、お湯が出るタイプなどいろいろある。
小型の給湯器がセットになっているものもあります。

デメリット下記

・流量がメチャクチャ少ない
・壊れやすい
・設置費用も修理費用もとても高い

流量は最悪なくらい少ないです。
清掃でバケツ等に水を溜めたい場合など、かなりのストレスになる。

また、壊れやすさも最高レベル。
センサーはもちろん、バルブも特殊でゴミにとても弱かったりします。
一般家庭にも設置はできますが、壊れたら一切使えなくなることもあり、おすすめできません。

以上です

大雑把ですが、だいたいこんなところです。

蛇口で「失敗した」と思えるのは、だいたい流量です。
節水や使い勝手に騙されず、自分が欲しい流量が出るかどうかはしっかり確認してください。
流量さえクリアすれば、なんであろうとそう不満は出ないと思います。

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