スパウトの付け根の上から水漏れすることがあります。
シングルレバー混合栓ならよくある修理です。
スパウトの上から水漏れする原因
原因としては主に下の4つが考えられます。
1、パッキン不良(劣化)
2、スパウトの故障
3、バルブの故障
4、ナットの緩み
ほぼこれらのどれかが、水漏れの原因となります。
一目でこれはこの部品だとわからないので、一つ一つ確認していきます。
*参考図:TOTOホームページより引用
1、パッキン不良の場合の修理方法
一番可能性が高いのが、このパッキン不良(劣化)です。
パッキンなので劣化すると水漏れしますので、よくある故障でもあります。
ゴミが噛んだりして水漏れすることもありますね。
修理方法はパッキンの交換となります。
パッキンは安く、自分で交換すれば修理費用は数百円です。
業者に頼むと技術料や出張料などで、5000円~1万円はすると思います。
劣化ではなくゴミ噛みの可能性もあります。
そのためパッキンとスパウトの内側を軽く拭き上げると直ることもあります。
取り付け間もなく劣化していない場合、清掃すると直ることが多いです。
パッキンの品番特定方法はこちらを見てください。
分解修理方法はこちらを見てください。
通販でも安く売っています。
2、スパウトの不良の場合の修理方法
スパウトの内側(パッキンのシート面)にキズが入ったり
ゴミが付着すると、水漏れの原因となります。
古い蛇口の場合、この原因であることも多いです。
パッキンを交換して直らなければ、この原因を疑います。
シート面に傷は無いか?ゴミは無いか?と確認してみてください。
スパウトの内側を綺麗に拭きあげ、グリスを塗布します。
特に傷が無ければ再度組み立てし、水漏れの有無を確認します。
ゴミ噛みであればこれで直っているはずです。
傷があればスパウトの交換となりますが、
こうなると蛇口の買い替えも検討した方が良いです。
補修品として設定されていないため、メーカーに品番を教えてもらい、注文するしかありません。
分解修理方法はこちらを見てください(上記と同じページ)。
グリスについてはこちらを見てください。
パッキン・スパウトが原因でなければ、次の原因を考えます。
3、バルブの故障の場合の修理方法
バルブから水漏れすることもあります。
ただ、可能性としては低く、かつ特定が難しい。
業者であれば検証用のバルブを付けて、水漏れの原因を一つ一つ確認しますが、
自分で修理する場合はバルブと特定するのは困難です。
スパウトまで交換して直らず、やっとバルブの故障だとわかるでしょう。
保証期間内であれば無料での交換となりますので、
まずは保障期間内かどうかを確認しましょう。
保証期間内であれば、メーカーや住宅会社に修理依頼すればほぼ無料です。
バルブの交換方法については、こちらを見てください(上記と同じページ)。
TOTOのバルブの施工説明書のページへもリンクしますので、
詳しくはこちらも見てください。
TOTOの蛇口の施工説明書ですが、ほぼどのメーカーでも通用します。
<バルブ一例>
4、ナットの緩みの場合の修理方法
時々ナットが緩んでいるだけのことがあります。
ナットが緩むとバルブが浮いてしまうので、
その隙間から水が漏れてしまいます。
可能性としては低いですが、一応は知っておいてください。
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以上、スパウトの上から水漏れした場合の修理方法でした。
これも保証期間内であれば無料になることが多いですが、
ゴミ噛みであれば保証外なので、有料になる場合もあります。
バルブやスパウト不良の場合は15000円程度は覚悟しましょう。