「水が止まらない」というのは蛇口の故障の定番です。
原因としては、ゴミであったり、単なる劣化だったりします。
しかし、故障ではないものもあります。
※故障の場合はこちらを見てください。
浴室のシャワーヘッドから水がポタポタ
「お風呂のシャワーから水が止まらない」と依頼がありますが、
たいていは故障ではなく、シャワーヘッドの中にある水が重力で落ちているだけです。
業界では「残水」などと呼んでいます。
*参考図:TOTOホームページより引用
しばらくして水が止まれば残水です。(故障ではないです)
逆にずっと止まらなければ、故障(止水不良)となります。
しかしこの、「しばらくして」というのが難しいもので、
時には5分以上かかる場合もあります。
また、一度止まっても何らかの拍子にまた落ち出すこともあります。
ホースが風で揺れたりしても水が落ちるので、判断が難しい時もあります。
そのような時は、シャワーヘッドの散水板(水が出るところ)を上に向け、
水がじわっと出てくるかを見ます。
出てこなければ、残水です。
本当に水が止まらない故障であれば、一定の間隔で水が落ちてきますので、
そこで判断はできます。
シャワーヘッドの種類により、残水のしやすさが違います。
散水板が小さい普通のシャワーヘッドよりも、大きいもののほうが出やすく感じます。
ただ、絶対に残水がないシャワーヘッドはないように思えます。
ある程度は諦めることになるでしょう。
せっかく乾拭きしたのに!という方には、
シャワーの下に洗面器を置くなど工夫が必要です。
その他の対処法としては、
使った最後にシャワーヘッドを振って中の水を出してからシャワーハンガーにかけるか、
あまりオススメはしませんが、シャワーヘッドを外すという手もあります。
シャワーヘッド根元の継手を半時計回りに回すと、シャワーヘッドが外れます。
どうしてもから拭き後に濡らしたくないという人はやってみてください。
修理を依頼すると、点検だけでも最低3000円以上はかかります。
修理を依頼する前に残水かどうかを確かめましょう。